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難しい膝の痛みの事例と出会うたび改めて人体の精巧な仕組みに驚きます。


膝関節は回転できる自由関節の股関節などとは違い、曲げる伸ばすというシンプルな動きですが、二足歩行の宿命といいますか、体重を二本の足にすべて委ねて歩き、走り、跳び、かがみます…。


普段の何気ない動作を支えてくれている膝関節の構造の不思議で強靭な営みは文字通り不思議としかいいようがありません。


どんなに精巧につくられた機械でも、毎日使い続けていると1カ月もすれば、その可動部はギシギシときしみ出して、取り付けネジは緩み出し素材はすり減ってきます。

しかし、人間の関節の場合、毎日、毎日、何千回、何万回動かしたとしてもすり減ることはないしギシギシ音を立てることもありません。

 

それが本来の姿です。

 

ところが動かすたびに痛い、変な音がする、水がたまる・・そうなったのは何が原因か。

そして、故障や疾患への対処はどうしたら一番いいのか。それを探って原因を特定して、再び同じような故障をしない膝を取り戻すのが関西自然形体院ICHIの役割です。

どれだけやってもわからないことが出てくるという人間の身体の驚異の営みに感服しながらの真剣勝負です。

 

どんな組織が全身の荷重を支えている?

 


膝関節は荷重関節といわれるほど全身の荷重に耐えています。

 

それを支えているのは、大腿骨の内外側と脛骨の内外側、それに膝蓋骨で構成されている関節です。

 

シンプルな組織形態の関節ですがこれを支えているのは靭帯です。

 

強烈な力を持つ靭帯に支えられているからこそ激しい運動にも。

 

変則的な動きにも耐えられるのです。

即ち、膝関節は起立している人間の全体重を支えているばかりでなく、例えば跳んだり走ったりするときに瞬時に増大する負荷に耐えるため、クッションの役割を果たしている半月板と共に、関節包周囲の強力な靭帯
と大腿四頭筋の種子骨である膝蓋骨(膝の皿)が重要な役割を果たしています。


 もう一つ。靭帯と共に更に膝の力を支えているのが腱です。

 

靭帯と腱が膝の働きを支え補強してくれていることによって膝関節の安定性が維持されています。
 膝関節内には前十字靭帯と後十字靭帯の二本の靭帯があり、特に回旋運動の際には大腿骨骨頭と脛骨関節面を互いに引き寄せる特有の働きをしています。


関節包の外部では前面の膝蓋靭帯、両側面の内側及び外側、内側側副靭帯、外側側副靭帯などの強力な靭帯が関節包を包み込んでいます。

 

特に、膝関節背面の靭帯は伸展位でピーンと張ると、膝関節伸展のために意識して大腿四頭筋に力を入れなくても、これらの靭帯の働きだけで起立姿勢を維持できるようになっています。


ちょっと難しくなったかもしれませんがこれ以上ないほど精巧でシンプルな構造でありながら、多様な働きを可能にしてくれています。


 

正確な検査、問題点の把握、施術手法で決まる!

こうした膝関節の驚異のしくみ、機械では絶対にまねできない不思議な仕組みが壊れる、故障する、痛みで通常動作ができなくなる、なぜそうなったか。

 

どうすれば完全に修復できるか、再び悪くならないようにするポイントは何か。


この答えを導き出すために、施術に際して着目するのは膝関節だけではありません。

 

全身の歪みや捻じれアンバランスな筋肉の緊張や動作時のクセ等々、検査チェックポイントは35種類あります。


施術に際してこうした検査はわき役ですが施術の成否を決するのは、検査においてどれだけ重要な情報を得ているかにかかってきます。

 

ご本人の事実情報を正確に把握できるかどうかが施術方針を決定し膝が直ったという結果に重要な役割を果たします。


正確な検査情報、問題点の把握、施術手法、これらが三位一体となって膝の故障を的確に直せます。


ここで大切なのは主役はご本人だということです。

 

ご本人あっての検査であり、施術ですから、ご本人の受け取り方、感じ方を無視したり、間違って受け取るような鈍感さでは検査そのものが成り立ちません。

 

細心の注意を払ってご本人の状態をありのままに受け取る心の姿勢を忘れてはならないと自戒しています。


そして、この道のプロとして「これでOK!」という状態は「元の健康な状態に戻すことであり、元の健康な時と同様激しい運動も仕事も身体を気にせず、何でもできる状態になった時」です。


これを目標として施術し、再び戻ることの内容いつでも的確なアドバイスができる双方向の関係構築を常に目指しています。

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膝関節の精緻な仕組み

ICHI

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