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すぐに良くなる方と
時間がかかる方はどこが違う?

痛みを感じたら
​ すぐに来院される方

膝の痛みを例に取ってお話ししますと、痛みが出た早い段階で来院いただき部組織の損傷がなければその場で痛みは消えます。

「奇跡が起きました」という言葉を何度も聞かせていただきます。


「良くなった状態」の明確な目標を定義しますと、それは「元の健康な状態に戻すことであり、元の健康な時のように激しい運動をしても身体を全く気にせず、何でもできるようになった時に直ったと考え、これを目標として施術するということです。


身体に全く負担も危険も与えずに、施術による痛みもなく、しかも短時間で半月板損傷を素手で、その場で運動可能な状態にまで回復させ、副作用も後遺障害もなくなるわけですから、これに勝るものはないと自負しています。

いったん良くなっても
  すぐに痛くなる方

一旦よくなっても良い状態が数日間しか続かなかったということがあります。それは筋、腱、靭帯などの内部組織の損傷がある場合に限ります。


こうした組織の損傷がありますとその組織回復は身体の営みとして行われる修復作業ですから、しばらくの時間を要します。目には見えない内傷ですから、わかりにくいかと思いますが、例えば、指先にできた切り傷ですと目に見えますので回復の過程もそれに要する時間も見当がつきますし、無茶なことはしません。


施術を終わる時に痛くないというのは、実は施術で内部組織の回復を早めるための応急処置をしているからです。過緊張を解消し、みだれた組織を整え、老廃物の排出を促し回復期間の短縮を促進します。


例えば靭帯が損傷している場合でも心配いりません。

いったん仮止めをして施術を終わります。皮膚の外側からでも仮止めできる方法が確立されています。

但し、仮止めですから完全な回復までには数日から1週間程度の時間が必要です。その期間は当然のこととして安静が必要です。内傷がこれ以上ひどくならないように、そして一日も早く回復するためには負担をかけない過ごし方をしてください。痛くないから大丈夫と早合点して過度な負担をかけますと当然の結果として未修復の部分が再び損傷することになります。

痛みを感じながら使い続け
どうにもならなくなって来院される方

痛みが出たらできるだけ早くお越しくださいと申し上げるのはで述べましたように筋肉、腱、靭帯の損傷がひどくならないうちにということです。

 

もし内部組織の損傷がひどい場合は、のように身体の修復作業が終わるまでの時間がかかります。

 

その間、内部組織に過度な負担がかからないよう留意して生活してください。そして、状態に応じてお教えするセルフケアを実践してくだされば短期回復することに違いはありません。


痛みを我慢し続けて膝に負担をかけ続けていますと組織が損傷することはお分かり頂いたと思います。

 

常に治そう、治そうという身体の不断の営みを無視してきた結果の損傷です。

 

痛んだ組織を治すことは手術で縫合でもしない限り誰にもできません。

 

身体の営み、命の営みに委ねるしかありません。


私たち施術家にできるのは、身体の修復作業を邪魔している原因を取り去ることです。

 

膝関節の正常な動きを妨げている組織の過緊張や癒着を解消し、元の自然な状態に戻すための施術を行うことです。

 

その上で身体の動きを司っている脳の誤作動を修正して関節の動きを正常に戻し、痛みが発生しない状況を定着させることです。

 

痛みや不調がある場合はできるだけ早くお越しください。

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